湯河原の温泉場にある「万葉公園」。お散歩をしてきたので、ご紹介します。〔24年2月訪問〕
湯河原「万葉公園」。バスで、「落合橋」というバス停で降りて、向かいます。
湯河原温泉街の中心部、朱塗りの橋を渡った千歳川沿いの緑地公園。
園内には、湯河原温泉が歌に詠まれた万葉集に登場する80種余りの草花が植えられています。茅葺き屋根の万葉亭を見、川のせせらぎを聞きながらの散策は、心がやすまります。
また、日帰り入浴施設「こごめの湯」や「惣湯テラス」が隣接しています。
階段を昇って、「玄関テラス」です。
2021年に、観光会館を減築・改修してできたところだそうです。
観光案内所、カフェとコワーキングスペースがありました。
そして、その裏手から、奥に進めます。
一番手前に、「万葉亭」」です。
「堀口捨己による数寄屋造の茶室 野趣あふれる空間でお茶を楽しめる」のだそうです。
ところで、このときは、鬼滅の刃とのコラボをやっていました。
駅前にも飾りが出ていましたが、万葉公園でも、あちらこちらに出ていました。
散策路の途中に、こんなものも。
さて、散策路です。進んでいくとすぐに小さな滝があり、風情があります。
小さな橋。
そして、渓流の脇を進んでいきます。
綺麗な流れですね。
進んでいくと、国木田独歩の碑があります。
「湯ケ原ゆき」の一節だそうです。
この碑は、明治の詩人・小説家の国木田独歩の著書「湯ケ原ゆき」の最末尾の一節です。
湯ケ原の渓谷に向った時は、
さながら雲深く分け入る思があった 独歩
独歩は薄幸な人と言われますが、その人生に一点の光明を転じるのが3回に及ぶ湯河原温泉保養の旅(明治後期)です。ここでの体験に基づく短編小説には、「湯ケ原より」、「恋を恋する人」、「湯ケ原ゆき」、「都の友へ、B生より」等があり、共に明るく暖かいロマンがあります。理由として自然愛の深い独歩が敬愛した英国の詩人ワーズワースの詩の世界に湯河原渓谷が酷似していたこと、独歩の定宿の女性たちの情を籠めた応対などが考えられます。
また、散歩随意の碑というのもありました。
一番奥まで進んでいった先に、「惣湯テラス」があります。
元々「独歩の湯」という足湯があったところを2021年に改装してできたそうです。
「惣湯テラス」から戻ってきたところに、「こごめの湯」があります。
こちらは、町営の日帰り温泉施設です。
湯河原の万葉公園。千歳川の渓流沿いを散策できます。
「惣湯テラス」と「こごめの湯」という日帰り温泉施設もあり、
私たちは利用しませんでしたが、中に入っていく方もちらほらと見かけました。
お天気も関係していたかもしれないけど、全体的にあまり明るくない散策路だったよね。
確かにあまり距離もないしね。時間のない時にささっと立ち寄るのにいいかもね。