白河の追原庵〔20年12月〕

白河にあるお蕎麦屋さん「追原庵」で、お蕎麦をいただいてきましたので、ご紹介します。〔20年12月訪問〕

年末の旅行に、エクシブ那須白河に宿泊しました。2泊したので、中日のランチに、西郷村のお蕎麦屋さん、「追原庵」に行ってきました。

ウェブページによれば、白河ICから車で16分ということなのですが、結構遠く感じました。

道路端に小さな庵があります。

「追原そば生産組合」というところがやっています。

追原地区で古来より栽培されていた在来種のそばの実を主に生産しています。

そばを通した地域おこしを目的に、平成7年7月に「そば処追原庵」をオープンし、無農薬栽培、自然乾燥にこだわり、製粉にいたっては石臼にてゆっくりと自家製粉しています。

子供たちに文化の継承としてそば打ちを指導する活動も行っています。

「幻の追原そば」だそうです。

幻の追原そば(「日本四大そば処」のひとつとして数えられている白河そばのルーツ)

その昔、8代将軍徳川吉宗の孫で幕府老中となり、11代将軍徳川家斉の補佐も兼ねて「寛政の改革」を行ったことで有名な白河藩主(藩主に就任したのは、天明の大飢饉の最中である天明3年(1783年))松平定信翁

(楽翁)が河内(現・楽翁渓)にお忍びで寄られてその折、追原の地でそばを召し上がりその味を絶賛されたと言う故事により命名。その味が今、200年の時を越えて蘇えりました。

信州、出雲、盛岡とともに「日本四大そば処」のひとつとして数えられている白河そば。

白河そばのルーツ追原にあり。

建物の中は、座敷になっています。

色紙なども飾られています。

自慢の手打ちそばをいただきます。

阿武隈の源流のせせらぎを聞きながら 田舎ならではのゆったり感とそばを味わえる。

地元追原産の玄蕎麦を使用し、必要な量だけを石臼挽きで自家製粉。

無添加にこだわり、香り高く甘みのある優しい味わい。

一口食べるごとに舌へ喉へと旨味が広がってゆく手打そばの醍醐味を御賞味下さい。

やくみのねぎ、とろろ(とっくり芋)、お新香(大根、白菜)なども全て地域で採れた野菜を使用しています。

いただいたのは、とろろそば。900円です。

二八そばです。

そして、とろろ。凄く濃厚です。

地元で採れたとっくり芋

(とろろ)を使用した味わいのある風味をご賞味下さい。

西郷村のお蕎麦屋さん追原庵。小屋のような庵でいただくお蕎麦。

とろろも美味しかったです。

(参考)

残念ながら、追原庵は、2024年11月で閉店したようです。

そば処 追原庵はおかけ様で創業30年を迎えます。

しかし、残念ながら11月末日で営業を終了し暖簾を降ろさせて頂きます。

スタッフの高齢化や諸般の事情により、平成7年開店の農家レストランは終焉となりました。

松平定信公が絶讃されたと伝わる味は、今も栽培から石臼挽き、そして愛情込めた手打ちそばは、一つの歴史を閉じます。

12月31日の大晦日恒例の年越しそばは、32回目を最後に先着順で予約販売を致しますので、お早めのご予約をお願いします。

長い間、ありがとうございました