軽井沢の千ヶ滝にある御影用水の里池を少しだけ見てきましたので、ご紹介します。〔26年7月〕
軽井沢旅行。東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢に宿泊です。
そして、2年ぶりに開館したセゾン現代美術館を訪問しました。
美術館の北側には、御影用水の里池があります。美術館から道を挟んで反対側に駐車場があり、その隣になります。

御影用水は、農業用の灌漑用水で、千ヶ滝が水源地ということで、この里池は、そのすぐ近くにあります。
北佐久郡軽井沢町より御代田町、佐久市、小諸市の2市2町を流れ、486haの農地を潤す御影用水、その歴史は今から350年以上前の江戸時代まで遡ります。
当時、小諸藩領地内の、廃村となり芦や木々が鬱蒼と茂るだけの原野を農地にしようと、かつて武田家臣団の一員であった地方郷士柏木小右衛門が、軽井沢町の山奥にある千ヶ滝と白糸の滝より水を引き、二つの堰を開削し、およそ500haを超える新田を開発しました。
二つの堰は上堰・下堰と呼ばれ、それぞれ28㎞、36㎞にも及ぶ距離を等高線沿いに蛇行しながら進めていくため、開削に非常に苦労しました。
特に浅間山麓沿いの地盤は火山灰堆積土のため、水が染み込んでしまい流れません。しかし、小右衛門の妻の提案により、土手に真綿と粘土を重ねて埋め込むことで水を流すことに成功し、今でもその場所は綿埋(わとうずみ)と呼ばれています。
様々な苦労と3年の歳月をかけて用水は完成し、開田されたのが御影新田です。優良な農地であったため、後に幕府の天領となりました。
昭和30年から45年にかけて県営農業水利改良事業により大改修が行われ、その中で「温水路」と呼ばれる幅20m、水深20㎝の広く浅い水路が934mに渡り造られました。これは浅間山の伏流水が冷たく、良質な米作りに苦慮していたため、水温上昇を目的に考えられたもので、この間を通過するだけで水温が1.5度上昇します。
また、景観的にも優れており、軽井沢の四季折々の姿を写しつつ穏やかに流れる姿は散策ルートとして多くの人々に親しまれています。
2010年8月掲載

駐車場の裏になるのですが、緑に囲まれていて、なんだか別世界のような雰囲気です。

そして、里池の周りを歩いていくと、脇の方に砂利道があります。

なぜかこんなところに「里池」の看板が建っていました。

そして、その奥に、ひっそりと社があります。

こちらは、「御影用水五社」だそうです。
セゾン現代美術館の北、里池のほとりに立つ御影用水(みかげようすい)五社です。
御影用水は米の増収のため、1650年(慶安3年)に柏木小右衛門らにより開発された用水路。
浅間山麓の千ヶ滝と、湯川を水源としています。
社の中には、▼秋葉神社、▼弁財天神社、▼権十稲荷様、▼山の神様、▼柏木小右衛門碑、▼千加瀧潼(とう)碑が祀られています。
〔軽井沢観光協会のウェブページより〕

里池の神社とは反対側のほとりから、セゾン現代美術館と駐車場を見たところです。右側が里池になります。
軽井沢の千ヶ滝の御影用水の里池。セゾン現代美術館のすぐ近くにあります。木々に囲まれた綺麗な池ですが、知らないと何だかわからないところかな、と思います。セゾン現代美術館に行ったついでにちょっと立ち寄ってみるのに良いスポットです。

