「とらや工房」と「東山旧岸邸」。隣接した敷地にあります。両方の施設に訪問してきましたので、簡単にご紹介します。〔23年5月訪問〕
概要
箱根に宿泊して山中湖に向かう途中、御殿場です。
ランチの時間だったため、「とらや工房」で軽めのお昼をすることにしました。
そして、食後、隣接した敷地にある「東山旧岸邸」を見学してきました。
とらや工房
「とらや工房」。羊羹で有名な虎屋のグループ株式会社虎玄という会社が運営しています。
とらや工房と東山旧岸邸との共通の大きな駐車場があります。
その先に、入口です。
かすかに写っている門。
この山門は、昭和2年から建っているそうです。
門の先に進んでいきます。鬱蒼とした竹林です。
筍が育っています。
ちょっと頭をのぞかせたものから、人の丈ほどになったものまで、
あちらこちらに出ています。
散策路をさらに進んでいくと、池の向こうに建物が見えてきます。
設計者は、内藤廣氏。建物は庭の広がりを受け止めるように緩やかに湾曲し、喫茶室と販売所の間に作られた半外部空間は、庭の空気を引き込むような緑に溶け込むような空間設計が特徴です。
(とらや工房ウェブページより)
建物の中では、ここで販売されているお菓子がつくられており、
それが、そとから見えるようになっています。
そして、販売スペースの隣に、机と椅子があり、こちらに座って
軽いお食事がいただけます。
こんなプレートを机に置いて席を確保して、買いに行きます。
ただ、この日は非常に混雑していて、このプレートをもらえるまでに、
30分以上並びました。
いただいたのは、けんちん汁付のお赤飯です。
単品で900円(税込)。お煎茶をつけると1,200円(税込)です。
確かにもちもちとした触感で美味しかったです。
とらや工房の赤飯は、小豆の風味ともち米のもちもちとした食感が特徴です。
赤飯は、餡づくりのときにできる小豆の渋(煮汁)を
時間をかけて煮詰めて色づけしています。
この煮詰めた煮汁によって、小豆の深い風味が生まれます。
ぜひ一度お試しください。
東山旧岸邸
ランチの後は、隣接した敷地にある「東山旧岸邸」を見学します。
こちらは、岸元首相の邸宅だったところが御殿場市に寄贈されて、
一般に公開されています。
「とらや工房」と同じ会社が管理しているとのことで、一体の施設となっているみたいだよ。
吉田五十八さんという建築家が設計し、1969年に建てられたものだそうです。
和室です。障子の下がガラスになっていて、お庭をみることができます。
東山旧岸邸は、首相を務めた岸信介の自邸として1969(昭和44)年に建てられました。その後、30年ほどのときを経て、2003(平成15)年に御殿場市に寄贈されたあと、一般公開されました。2009(平成21)年からは、和菓子の虎屋のグループ会社である株式会社虎玄が指定管理者として管理運営を行なっています。建築家・吉田五十八の晩年の作品であるこの邸宅は、施主・岸信介の生活に配慮しつつ、伝統的な数寄屋建築の美と、現代的な住まいとしての機能の両立を目指して設計されました。御殿場のゆたかな自然のなかで、歴史を刻みつづける邸宅と、敷地内の庭園とをあわせて、どうぞ、ゆっくりとお楽しみください。
(東山旧岸邸のウェブページより)
居間です。
元首相が座っていたという庭の方を向いた椅子があります。
居間の隣に、続きの食堂があります。
大きなダイニングテーブルです。
そして、窓が大きく開くようになっていて、
全開にすると、さえぎるものなく、お庭を堪能できます。
食堂からはお庭に出ることもできます。
見学できるエリアは1階だけですが、
時期限定で、2階の見学ができるときもあるようです。
総評
御殿場の「とらや工房」と「東山旧岸邸」。
鬱蒼とした竹林の中の散策路の先のきれいな建物のとらや工房。
美味しい和菓子がいただけて、おすすめです。ちょっと待ち時間が長いですが。
東山旧岸邸は、お庭を見ながらくつろぐことができる建物。
思ったよりも見学の人がいましたが、ゆっくりと見て回ることができます。
落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとでき、おすすめのスポットです。