小田原にあるういろう屋さんで、ういろう博物館を見て、ういろうを買ってきたので、入口の写真しかありませんが、少しだけご紹介します。〔25年12月訪問〕
小田原にある「ういろう」本店。いろいろと話には聞きますが、初めての訪問です。
年越しのリゾートに、湯河原離宮に滞在です。
湯河原に行く前に、小田原でお蕎麦をいただきました。東㐂庵です。
その並びに、「ういろう」本店がありました。

こちらが「ういろう」本店の建物。「北条時代の八棟造りを再現した」らしいです。
横に駐車場もあります。

表にのぼりがたくさん立てられていました。

入口には、門松。そして、「ういらう」の看板です。

中に入ると、右側がカフェで、真ん中でお菓子を、左側で薬を売っています。
お菓子は、ういろうのほか、くるみ餅、わらび餅や「錦甘露」という綺麗な和菓子などがありました。お店に入った段階で、既に「くるみ餅」は売切れでした。
お店の裏側に、「ういろう博物館」があります。蔵を改装したところのようで、お店の方に案内して、解説をしていただきました。
明治十八年築のお蔵を利用した小さな博物館を平成十七年夏に開設致しました。初祖 陳延祐より六百余年、二十五代にわたり代々伝統を守り続ける外郎家は、五代目 定治が 当地に移住してから五百年が経ちました。独特の店構えの理由、「ういろう」の名の由来、お菓子と薬の起源、歌舞伎十八番「外郎売」との 関係などを、小田原で最も古い商家ゆかりの品々をご覧頂きながらご紹介しております。入館無料です。ご希望の方はご来店の際、店員にお気軽にお申し付け下さい。
〔お店のウェブページより〕
2階には、京都の祇園祭の蟷螂山の解説などもありました。毎年社長が行っているのだそうです。
日本三大祭の一つである祇園祭、山鉾巡行はユネスコ無形文化遺産にもなっており、その一つに蟷螂山(とうろうやま)があります。(写真3) 蟷螂はかまきりとも読みます。これは約600年前、京都在住時代に二代目大年が創案した山です。山の由来は、同じ町内に屋敷を構えていた四条隆資(たかすけ)卿が南北朝時代に足利軍に挑み戦死したことに遡ります。人徳のある卿(きょう)の25回忌に、二代目大年が四条家の御所車の上に中国の故事で勇者を示す蟷螂(かまきり)を載せ祇園祭に参加したことが始まりです。
〔お店のウェブページより〕
博物館を見て、お店に戻りました。なんと、さっきまであったわらび餅その他多くのお菓子が売切れになっていました。凄いです。
お菓子はやめて、お薬の方を買って帰ることにしました。「透頂香」です。
仁丹のような小さな丸薬です。お店のウェブページにちゃんと効能が書いてありますが、博物館見学の際の解説では、万病に効きそうな感じでした。
初祖が大陸から持ち込んだ家伝薬「透頂香(とうちんこう)」(写真1)は幅広い効能と携帯性に優れた丸薬だったことで評判となりました。透頂香は、もともとは陳家伝来の家伝薬で霊宝丹(れっぽうたん)と呼ばれていました。これを烏帽子の折り目に挟んで御所に参内した折、当時の天皇から「透頂香」という名を賜りました。これは配合する生薬の香りが頂(いただきー冠)から透き出てきたことに由来するものです。透頂香は読みにくかったこともあり外郎家の薬として家名から「ういろう」と呼ばれるようになりました。
〔お店のウェブページより〕
駅前に支店があるようですが、そちらは調剤薬局で、お菓子は買えますが、家伝のお薬は買えないそうです。
お薬を握りしめて、駅に向かいます。
小田原城の脇を通ったのですが、かなり列ができていました。

小田原の「ういろう」本店。お菓子もお薬もあります。
「ういろう博物館」が思いがけず面白くて、一見の価値はあるかな、と思いました。


